【KTH】修士研修（Degree Project）について
今回は，修士研修（Degree Project）について取り上げてみます．ダブルディグリープログラム（DD）の最終 Semester に行う研究活動のことを指します．約20週間の研究活動を行い，発表を行って Master Thesis を執筆します．
KTHは，研究活動に関してかなり寛容です．一番簡単なのが KTH で研究活動も行うことです．KTH 以外で研究活動を行う場合は，
- 受入先機関から許可が下りる
- 受入先機関において Suprevisor が見つかる
の両方が満たされていれば，研究場所は何処でもOKです．勿論，スウェーデン以外の国で研究しても構いません．研究内容は自身の専攻に関連してさえいれば，かなり自由です．母大学（東北大学）と KTH の研究内容をジョイントさせる必要もありません．
Report として Master Thesis を提出するのですが，ヨーロッパは Master ではそこまで研究はしないのでレベルはそれほど高くはありません．日本でいう卒業論文レベルで許されます．そこから，どこまで良い仕上がりにできるかは本人次第です．
所属先
研究場所の候補としては，KTH，他大学・研究機関，企業・インターンシップ先などが挙げられます．
KTH
母大学の指導教員と繋がりのある先生をご紹介して頂くのが最も安心です．自力で探す場合は，メールを出してお願いしましょう．
- 母大学 & KTH の両大学で同内容の研究を行う．KTH で発表し，Master Thesis を執筆する．内容を母大学に持ち帰り，引続き研究する．最後に，母大学においても発表 & 修論作成を行う．
- KTHでは独立した研究を行い，発表後に１本の Master Thesis を完成させる．母大学に戻った後は，別の研究を行い，発表と修論作成を行う．
実際，１．の方が安心であり，薦められました．ですが，コレはご自身の所属する研究室にも因ると思います．
他大学・研究機関
KTH 以外の大学・他研究機関において研究を行う方法です．
企業・インターンシップ先
自分でインターンシップ先を見つけることができた場合，インターンシップ先で研究活動を行うことができます．しかし，研究内容は企業から与えられた候補から選ぶ形となるので，事前に詳しい研究内容を決めることはできません．
ヨーロッパには，修士研究用に３ヶ月以上の学生インターンシップを募集している企業が多くあるようです．コネを使用したり，企業ウェブサイトから応募したりすると予想していますが，私は実際の情報については知りません．
以下は，Degree Project についての注意点です．内容は上記と同じです．
- You are expected to find your own thesis project, but the track coordinator or other faculty will always be there to give you advise.
- You can select a thesis project in Sweden or abroad, at a university, a research institute or a company.
- The topic of your project must be related to your program track.
- If you do the thesis in a company, make sure that your supervisor in the company has enough time to supervise you and that your project proposal has been approved by a faculty.
- If you find a thesis project in a company or at another university, you must have a supervisor there and an examiner at KTH.
- When you have found a suitable thesis, write a one-page description and hand it to your track coordinator and the master thesis course examiner for approval.
- Get the master thesis registration form from your track coordinator or master thesis course examiner, fill it in and submit it for approval.
①，②の場合は，詳しく研究内容をディスカッションできる可能性があるので，現段階から話を進めておくことをオススメします．③の場合は，留学開始してから準備を進めることになると思います．
私は，現段階では③の方法を選ぶ予定なので，留学開始後まで研究内容は分かりません．調書等では具体的に記すことを求められるはずですが，東北大学部局等には「現段階では研究内容が分からない」旨を伝えていくしかないでしょう．
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