清華大学(中国)とKTH(スウェーデン王立工科大学)での大学院留学記

2018年夏からKTH(スウェーデン王立工科大学)と清華大学(中国)にて修士課程に留学している日本人のブログです。あくまで個人の意見や感想であり、所属団体とは一切関係ありません。

【KTH】単位互換について

単位互換について,正しく把握しておきましょう.

 


東北大学 → KTH】
まず,結論を述べると,皆さんが考えているような単位互換は行うことが出来ません.

 

DD生は

① Technical courses on advanced level 60 ECTS

② Degree project 30 ECTS

③ Swedish courses 30 ECTS

を取得する必要がありますが,東北大学で取得した単位をこれらに互換させることは出来ません.

 

何故かを簡単に説明します.

本来,KTHでは,Bachelor が3年,Master が2年の課程であり,Master of Science を取得するためには5年間の勉強が必要です.そこで,まず東北大学の学士課程で取得した単位を KTH Bachelor programme 卒業相当(180 ECTS)と見なすために全て互換します.次に,同様にして,東北大学大学院で取得する単位のうち,30 ECTS 分を単位互換します.この 30 ECTS 分に留学中の 90 ECTS(Swedish courses を除く)を加えて,計 120 ECTS とし,KTH Master programme 修了相当と見なします.この過程により,「私達DD生は,KTHで5年間学び,Master Degree 習得可能なレベル(300 ECTS 分)に至った学生と同等である」と見なされます.

 

そのため,私達は東北大学側の単位を互換していることには違いないのですが,①②③に含まれる一部の科目へ互換することはできません.因みに,KTHでの1年半の留学を完了させただけでは,ダブルディグリーは達成できません.東北大学へ復学し,修士研修を全うしてはじめて KTH の Mater of Science が授与されます.

 

 
【KTH → 東北大学
KTHで取得した単位のうち,最大10単位までは東北大学の単位に互換することができます.もしKTHで優良な成績を取得することが出来れば,単位互換しても良いでしょう.

 

日本の大学は修士課程が研究重視なので優しいですね.